この洋書「シューポリッシュ缶 1001物語」の作者、LAURENT VERNAY 氏は元々ブリキ缶のコレクター。
1998年におよそ4000ものブリキ缶コレクションをまとめた本を出版しましたが、
その本を世に送り出した以降も「何かをやり遺した感」にさいなまれたそうです。缶だけに。
そこで思い至ったのが、ブリキの缶の中でも最も小さく、とりわけキュートなシューポリッシュ缶(固形ワックスの缶容器)の背景やストーリを皆にシェアすることでした。
デザインや仕様は変わりながらも、缶容器自体は現在でも普遍的に使われ続けています。
シューポリッシュ缶は、その長い歴史の中でも幾度も困難に見舞われるのですが、生産者一人ひとりがひたむきに注ぎ続ける情熱と思いは、そのような境遇に挫けることなく現代まで連綿と紡がれてきています。
そんなたくさんの貴重で興味深い話が、彼の所有するコレクションの写真とともにこの本に書き記されています。