1.光沢効果
あえて言う必要もないくらい、見てわかる当たり前の効果です。ドレスアップですね。
ハイシャインは靴のつま先やかかとをワックスの被膜によって鏡のように光らせ、靴に独特な風合い与えるテクニックです。
またつま先・かかとだけでなく、サイド部分やアッパー(甲革)部分にも程よく光沢を与えることで、靴にライトアップされたような陰影が生まれ靴本来のフォルムが引き立って見えるようになります。
2.保護効果
光沢効果がワックスの被膜によるものであることに先ほど触れましたが、この被膜はただ表面を光らせるだけでなく靴を守る効果も発揮します。
これはワックスが張る靴表面の被膜が、革をすり傷などから保護するからです。
ハイシャインをかけるつま先やかかとは特にキズの付きやすい箇所です。例えばハイシャインをしていないつま先をコツンとどこかにぶつけたら、当然革自体にキズがつくわけですが、ハイシャインをしておけばキズがつくのはハイシャインの被膜だけで済むわけです。そして傷ついたハイシャインの被膜は軽いキズであればポリッシュでもう一度ならしてしまえばすぐに目立たなくなります。もしくはハイシャインを一度取ってしまって再度仕上げ直せば、ほら元通りの光沢に!なわけです。
3.防水効果
保護効果の一部でもありますが、ワックスの被膜は水を通さないので防水効果も発揮します。ハイシャインになるほどのワックス被膜であれば革にまで水気が浸透することはないでしょう。
私達はハイシャインをする際に、つま先・かかと以外にもうっすらポリッシュをかけておくことをおすすめしておりますが、それは全体に光沢感を与える他に、防水効果を靴全体に与えるための手順も兼ねています。
靴自体の防水・耐水効果を高めるためには、クリームを使った基本的なお手入れに加えて、ポリッシュを使用しておくことは非常に有効な手段と言えるわけです。