〇補修手順

・ブラッシング（馬毛ブラシ）  

補修面にホコリ、ちりが入らないよう取り除きます。

・汚れ落とし

（サフィール）レノマットリムーバーで余分な油分、汚れを取り除きます。

・レノベイティングカラー補修の色合わせ　　  

補修箇所の色を確認し、レノベイティングカラー補修クリームの色を合わせます。 2色以上の色を混ぜて色をつくることも可能です。  

※今回は1色、06.ネイビーを使用しています。

・レノベイティングカラー補修クリームを塗布  

角擦れは原液を指で塗布します。  

レノベイティングカラー補修クリームを少量、指に取り塗布してください。

広い面はレノベイティングカラー補修クリームを 水で少しうすめたものを筆などで塗布します。

補修箇所のみにレノベイティングカラー補修クリームを塗布すると、補修部分とそれ以外の部分で色の差が目立ってしまうことがあります。

美しく自然に仕上げるためには、補修箇所から周囲へ向かって、お色の差がグラデーションになるよう、クリームをなじませていくのがポイントです。

そうすることで、境目が目立たず、より均一で滑らかな仕上がりになります。

また、筆で塗る際に筆の跡がついてしまうことを防ぐため、ベタ塗りではなく筆先を散らすように細かく動かし、跡が付かないようにします。

※革に凹凸がある場合は、水を少し多めにして塗っていただくと革の凹凸にも馴染みやすくなります。

水分量が少ないと革の凹凸にクリームが入らずのってしまうようなかたちになりますのでお気を付けください。

・重ね塗り  

原液のまま塗布すると厚ぼったく仕上がるため、レザーの風合いが変わってしまう可能性があります。

水で薄めたものを数回塗り重ねることで、自然な風合いに仕上がります。

・半乾きの状態でユニバーサルレザーローション塗布  

色を塗り重ね補色が完了したら半渇きの状態でユニバーサルローションを 少量指にとり、塗布した部分を均すように全体になじませます。

補修した箇所はレノベイティングカラー補修クリームをクロスなどで剥がしてしまうことを防ぐため、指での塗布をおすすめいたします。

補修していない箇所も含め、全体に塗布し、補修部分を周囲となじませ、均一な光沢を出すことで自然な仕上がりにします。

・仕上げのブラッシング（馬毛ブラシ）  

馬毛ブラシでしっかりとローションをなじませます。 

レノベイティングカラー補修クリームを剥がしてしまわない程度に 入念にブラッシングするとキレイに仕上がります。

・仕上げの乾拭き（クロス）  

乾拭きを行うことでツヤがでて、美しく仕上がります。

・完成

色褪せていた箇所に色が定着したのはもちろんですが、

補修した箇所と補修していない箇所の違いも感じられず、自然な仕上がりになりました！

さすがに長年使用していたので革には使い込んだ風合いや使用感はありますが、色については、まるで新品のように蘇りました。

これでまた、これからも長く愛用していけそうです。

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