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革靴に生えるカビの原因と除去方法を徹底解説!

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公開日:2024/06/26    /  最終更新日:2024/08/02

革靴に生えるカビの原因と除去方法を徹底解説!

革靴のカビの除去&対策

夏はカビに要注意!

 

久しぶりに履こうと取り出した革靴に、白い汚れのようなものが…

いつも通りにお手入れをしたのに、なぜか消えない。

 

それ、もしかするとカビかもしれません。

革靴のカビの除去&対策

一度生えると簡単には消えてくれない厄介なカビ。

特に6月〜9月はカビが繁殖しやすくなると言われています。

 

しかも、カビって周囲にどんどん移っていきますよね…。

慌ててブラッシングして放った胞子が他の靴や衣類に付着すると大変です。

 

今回は、革靴に生えてしまったカビの除去方法と発生させないための対策をお伝えします。

カビ発生のメカニズム

 

その前に、まずはカビが生えてしまう原因を知ることが大切です。

カビには、繁殖を進めてしまう4つのメカニズムがあります。

カビ発生のメカニズム①栄養

① 栄養

ホコリ、皮脂、汚れなどを栄養として繁殖します。

カビ発生のメカニズム②湿度

② 湿度

湿度80%以上の場所で特に活発に繁殖します。

カビ発生のメカニズム③温度

③ 温度

20~30℃の場所で特に活発に繁殖します。

カビ発生のメカニズム④酸素

④ 酸素

酸素がある場所で繁殖します。

 

この4つの条件が整うと、カビの繁殖を後押ししてしまうのです。

カビは根気強い!?

 

カビが生えたてのところは表面だけにカビが付着している状態なので早めに処置すれば取れやすいのですが、カビは菌糸で生えていくので根っこを生やしてしまいます。

 

それが深く根付いてしまうと、表面は取れたように見えても根っこは残ってしまうので、そこから再びカビが増えていきます。

カビの根っこを残したままにしておくと、繁殖を進める4つのメカニズムが揃った時にまた繁殖を繰り返していきます。

それこそが、カビが厄介な理由です。

〈取れやすいカビ〉

〈取れやすいカビ〉

〈取れにくいカビ〉

〈取れにくいカビ〉

カビは根っこの部分から除去しなければなりません。

SAPHIR(サフィール)でできるカビの除去方法を教えます。

◆カビの生えた革靴のお手入れ
スムースレザー(ツヤ革)

Before

Before

Point☝

カビの菌が付着してしまうので、必ず手袋をはめて換気の良い場所で作業してください。

カビの除去には必ず手袋を装着

カビレベル★★★☆☆の場合

 

強力な汚れ落とし効果のあるレノマットリムーバーを使います。

油汚れや塩吹きの除去にも効果を発揮するレノマットリムーバーは、カビの除去にも効果的です。

SAPHIR(サフィール)レノマットリムーバー

SAPHIR(サフィール)レノマットリムーバー

通常のお手入れではレノマットリムーバーをクロスに含ませて拭き取りますが、カビの除去の場合、クロスやブラシを使いまわすと他の靴に移ってしまうので、ティッシュなど使い捨ての物が安心です。

クロスも使い捨てれば問題ありません。

レノマットリムーバーで拭き取る

レノマットリムーバーがカビの根本まで行き渡れば、カビの繁殖を防ぐことができます。

 

レノマットリムーバーはカビを拭き取ることができますが、殺菌効果があるわけではありません。

あくまでも、カビの原因になる汚れや、古いクリームやワックスの成分を取り除くことでカビの発生を防ぐことが目的です。

 

また、溶剤系のレノマットリムーバーは揮発性が高いので、いつまでも皮革の表面に留まることがなく、除去したカビの菌が再び付着してしまうこともありません。

 

レノマットリムーバーは、確実に、かつ効率的にカビを除去してくれるのです。

全体を拭き終えたら、しっかりと乾燥させます。

湿気などカビにとっての好条件が揃うと再発してしまうので、風通しの良い場所にしばらく置き、完璧に乾いたらカビの再発がないかをチェックして問題なければ通常のお手入れをしてください。

SAPHIR(サフィール)レノマットリムーバー
SAPHIR(サフィール)レノマットリムーバー
皮革製品専用の強力な汚れ・カビ・しみ落とし


 

カビレベル★★★★★の場合

 

レノマットリムーバーだけでは除去できなければ、皮革用せっけんのサドルソープを使います。

SAPHIR(サフィール)サドルソープ

SAPHIR(サフィール)サドルソープ

クリーナーやリムーバーなどでは落ちない頑固な汚れを落とすサドルソープは、もうどうしようもできない革のトラブルの最終手段として使うアイテムです。

界面活性剤の効果を皮革の奥まで浸透させてカビを根こそぎ除去しますが、効果がある=やはりそれなりのリスクが生じます。

 

☝革靴の丸洗いの注意点も併せて、サドルソープの使い方をご紹介します。

泡立ちやすいように靴を水で湿らせます。

ここで早くも注意なのが、丸洗いだからといって革靴をまるまる水に浸けたり、蛇口から直接かけたりするのはNGです。

靴の中まで水で浸してしまうと、ライニングやインソールの接着の剥がれや、極端な色落ちが起こることがあります。

 

サドルソープにはスポンジが付属しているので、スポンジに水を含ませて掛け湯のように少しずつ湿らせていきましょう。

サドルソープの泡でやさしくカビを拭き取る

革全体が湿ったら、スポンジで泡立たせながら優しくこすります。

カビを落とそうと力いっぱいゴシゴシするのはNGです。

アルカリ性のサドルソープは過剰な摩擦をかけてしまうことで色が抜けたり、皮革表面(銀面)が荒れたりしてしまいます。

 

界面活性剤の汚れ落としの効能は泡で汚れを浮かすことで発揮されるので、事前にしっかりと泡立たせてモコモコの泡で優しく撫で洗いするのがポイントです。

レノマットリムーバーで再度拭き取る

全体を泡立たせたら、濡れた状態のままレノマットリムーバーで拭き取ります。

濡れた状態の方がレノマットリムーバーの効果が革の奥まで浸透し、カビの根までアプローチすることができるのです。

 

泡と一緒にカビを水で洗い流します。

洗い流す際も水でひたひたに浸けすぎず、掛け湯のように泡を取り除いてください。

 

洗い流したら、しっかりと自然乾燥させてカビの再発がないかをチェックして問題なければ通常のお手入れをしてください。

After

After

SAPHIR(サフィール)サドルソープ
SAPHIR(サフィール)サドルソープ
皮革製品専用石けん、シミ、塩ふきなどを洗い落とす


 

◆カビの生えた革靴のお手入れ
スエードレザー(起毛革)

Before

Before

スエードやヌバックなど起毛革のシャンプーのオムニローションを使います。

SAPHIR(サフィール)オムニローション

SAPHIR(サフィール)オムニローション

こちらも界面活性剤の効能で汚れを浮かせて落とすタイプなので、靴全体を水で湿らせた後、付属のブラシでしっかりと泡立てて優しくこすりながらカビを落とします。

スエードのカビをオムニローションで除去

全体に泡立ったら、靴についた泡を水で掛け湯のように洗い流し、風通しの良い場所で完璧に乾燥させてください。

After

After

SAPHIR(サフィール)オムニローション
SAPHIR(サフィール)オムニローション
スエード・ヌバック等起毛革の汚れ落としシャンプー


 

カビを発生させないために

 

サフィールでできるカビの除去方法をお伝えしました。

 

カビが生えても効果的な方法で除去することはできますが、通常のお手入れと比べると手間がかかってしまい、除去できても一度生えたカビは再発のリスクもあります。

常日頃からカビが生えないように意識することが大切です。

 

冒頭にお伝えしたカビが発生する4つのメカニズムを思い出してみてください。

カビを発生させないために

①栄養

カビの大好物であるホコリや汚れなどは放置せず、気づいたらすぐに取り除くようにしましょう。

毎日の帰宅後、馬毛ブラシでブラッシングするだけでも効果的です。

ブラッシングでは落ちない汚れを見つけたら、なるべくすぐにクリーナーで取り除いてください。

▼おすすめの馬毛ブラシ

SAPHIR(サフィール)グランドホースヘアブラシ 21cm
SAPHIR(サフィール)グランドホースヘアブラシ 21cm
毛足が長くやわらかな馬毛のブラシ。ほこり落としに最適


 

②湿度

吸湿性のある木製のシューツリーを装着させることをおすすめします。

湿気を取るだけでなく、靴の履きジワを伸ばすことでホコリが溜まりにくくなり、カビの発生を抑えることができます。

シューズクローゼットに除湿剤を置くと、さらに効果的です。

1足ずつ化粧箱に保管している場合でも、すぐに箱の中に入れずに必ず乾かしてから入れるようにしてください。

靴箱の中にシリカゲルなどの乾燥材を入れておくのも良いでしょう。

▼シューツリーは木型に合わせて選びましょう

Sleipnir(スレイプニル)トラディショナルモデル
Sleipnir(スレイプニル)トラディショナルモデル
イギリス製やアメリカ製のトラディショナルな木型の靴に最適 


 

③温度

高温多湿にならないように玄関の換気をしたり、化粧箱には通気孔を設けたりして通気性を良くしましょう。

靴を直接床に置かずにラックに置くことでも空気が流れるようになります。

▼定期的に換気しましょう

カビを発生させないために

酸素

こちらに関しては酸素を完全にシャットアウトするのは不可能なので対策は難しいです。

カビが生えていないか定期的に靴の状態をチェックして、靴にとってより良い環境を作ることが大切です。

革靴のカビの除去方法と対策をご紹介しました。

 

日常のちょっとしたお手入れと保管環境の工夫で、大切な革靴を長持ちさせることができます。

万が一、それでもカビが生えてしまった時はサフィールがおすすめする方法を実践してみてくださいね。

こちらの記事は動画でも観ることができます!




 

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