Featured Staff
サフィールオフィシャルアドバイザーの
ワンポイントアドバイス
ハンズ名古屋店の靴磨き用品コーナー担当者のおすすめ情報をお届けします。
ハンズ 名古屋店 担当:植田
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サフィールオフィシャルアドバイザーのワンポイントアドバイス
ハンズ 名古屋店の靴磨き用品コーナー担当者のおすすめ情報をお届けします。
ハンズ 名古屋店 担当:植田
名古屋もついに30度を超える日が続いています。
暑い夏がいよいよ本格的に始まりましたね。
そんな中でも、ShoesLifeへお越しいただきありがとうございます。
今回は、このコラムでもお馴染みの「ハンズ名古屋店7F シューケアコーナー」の泥沼氏より、Dr. Martens(ドクターマーチン)の10ホールモデル(定番カラー:チェリーレッド)の補色・カラーリペアの依頼が届きました。
ご紹介します。
泥沼氏が長年愛用してきたドクターマーチン。
履きジワや擦れによって、ところどころ色抜けが目立つようになり、補修のご相談を受けました。
その他に、馬毛ブラシ・綿の布(汚れ落とし用)・紙やすり
まずは馬毛ブラシでほこり・砂・汚れの除去。
続いて、革の表面の汚れを取るために、レノマットリムーバーを使用。
レノマットリムーバーは、靴の表面を一度“まっさら”に戻したいときの頼れる一本。
ワックスリセットや補色前の下処理にも最適な、プロも愛用するクリーナーです。
「いや〜これ、汚れの方から“もう無理です〜”って逃げていってるみたいですよ!サッと塗って拭くだけ!まるで魔法のように汚れがスルスル〜っと消えて、革の美しさが復活!気持ちいい〜!」
この通りサフィール レノマットリムーバーだけでもこの通り綺麗になります。
泥沼氏のドクターマーチンはヴェトナム製で表面の素材はガラスレザー。
ガラスレザーとは、革の表面を樹脂やラッカーでコーティングし、光沢のある仕上がりにした加工革のことです。
ガラスに張り付けて乾燥させる工程があることから、この名がつきました。
その後、つま先の傷直しと補色のステップへ。
番手600番の紙やすりを使いました。
泥沼氏のドクターマーチンは特有の深みのある「チェリーレッド」で合う色を探すのがなかなか難しく、いくつかのカラーバリエーションを試しました。
ところが、意外にもベストマッチだったのが──
レノベイティングカラー補修クリームの「12・エルメスレッド」!
チューブからクリームを指にとって塗り込みます。
しっかり色が定着して、チェリーレッドとぴったり合います。
仕上げは、ビーズワックスファインクリーム。
こちらもカラーは「12・エルメスレッド」!
ファインクリームを塗布後、馬毛ブラシでブラッシングしてファインクリームを定着させて、その後乾拭きで仕上げました。
ファインクリームの塗布は補修部分は指塗り、それ以外はベーシックなお手入れ同様アプライブラシを使います。
※できれば、最初のほこりを払う馬毛ブラシとは別の物を用意したほうが良いです。補修部分以外は豚毛ブラシでもOKです!
一見、鮮やかすぎる印象の色名に反して、実際に塗ってみるとドクターマーチンの赤みにぴったり。
深みを帯びたレッドに程よく馴染み、補色した箇所も違和感なく自然な仕上がりに。
仕上げにビーズワックスファインクリームで艶を整えることで、まるで新品のような堂々たる風格がよみがえりました。
Dr. Martens meets HERMÈS.
思いがけない色同士の“マリアージュ”が、革靴に新たな表情を与えてくれます。
もし、チェリーレッドのマーチンをお持ちで、補色に悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ一度「エルメスレッド」をお試しください。
そしてこの夏も、
泥沼氏はドクターマーチン10ホールで乗り越えるそうです。(暑くないんかーい。)
ハンズ名古屋店まで買いに行けない……という方はこちらで購入できます。
ハンズ名古屋店 靴・レザーケアコーナー
植田 晃史 Koji Ueda
だーうえこと植田晃史さんは愛知県在住。落語と映画鑑賞が趣味。20年ほど靴の販売員として従事されていた経緯を持ち、2015年より東急ハンズ名古屋店にてサフィール専属スタッフとして売り場に立つ。
来店されたお客様の綺麗に手入れされた靴を見て興味を持ち、シューケアをしながら愛着を持って長く履くという考えに共感したことがきっかけでサフィールに出会う。
モットーは「お客様と噛み合った接客」。豊富な経験に基づいたアドバイスを致します。
ハンズ名古屋店で毎週土日に開催している『レザーケア相談会』。今回持ち込まれたレザーアイテムは、ドクターマーチンのブーツ。履きジワや擦れによって色抜けや傷が目立っていたブーツが美しく蘇ります!その工程と仕上がりをご覧ください。