Featured Staff
サフィールオフィシャルアドバイザーの
ワンポイントアドバイス
ハンズ名古屋店の靴磨き用品コーナー担当者のおすすめ情報をお届けします。
ハンズ 名古屋店 担当:植田
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サフィールオフィシャルアドバイザーのワンポイントアドバイス
ハンズ 名古屋店の靴磨き用品コーナー担当者のおすすめ情報をお届けします。
ハンズ 名古屋店 担当:植田
ShoesLife
お越しいただき誠にありがとうございます。
見出しを見て「え?ボンド?それってアリ?」と思った方。
はい、私も最初は半信半疑でした。
でも、やってみたら意外と…?ということで、さっそくご紹介します。
週末恒例のレザーケア相談会。
そこへ登場したのは、ハンズのスタッフTさんが長年愛用しているというダナーのブーツ。
…なんですが、まあ、これがすごい。
革の表面には深い傷とひび割れがびっしり。
これまで塗布されてきた固形ワックス(サフィールではないですよ)も厚化粧状態になっており、
“履き込んだ味”の域を超えて、“サバイバル帰り”のような風格です。
正直、レノベイティングカラー補修クリームだけで対応するのはちょっと厳しい。
「何とかならないかな…」と悩んでいたときに、ふと思ったのです。
革靴の補修パテって、なんで白しかないの?
黒靴に白パテ塗った瞬間の“あっ…”っていうあの気まずさ、伝わる人いる?
だったら、最初から色がついてたらいいじゃん!
そんなモヤモヤからの発想で、今回の実験が始まりました。
SAPHIR(サフィール)レノベイティングカラー補修クリーム ブラック
木工用ボンド
紙やすり
千枚通し
まずは下地づくり。
先に厚塗りされた固形ワックスをレノマットリムーバーでできるだけ落としました。
それから#400のサンドペーパーで、アッパーの表面を軽く削ります。
取り除き切れなかった厚塗りワックスをこそぎ取り、ひび割れ(クラック)の段差を平らに近づけるためです。
ボコボコしたクリームを除去
やすりがけで浅くなったひび割れ
かかとも。
ここから実験本番ですよ!
続いて、レノベイティングカラー補修クリームと木工用ボンドを千枚通しで混ぜてみます。
いい感じに“手作りパテ”っぽくなってきました。
傷やひび割れに、先ほど作ったレノベイティングカラー補修+木工ボンドの“手作りパテ”を塗り込みます。
千枚通しの先端をうまく使って、ひび割れを接着させるように内側へ丁寧に押し込み、厚めに盛ってから表面を軽くならして整えます。
あとは、そっと24時間放置。
完全に乾いてくれるのを待ちます。
というわけで、前編はここまで。
果たしてこの“即席カラー補修パテ”はうまくいくのか?
仕上がりや使用感、そして耐久性はどうなのか——
次回、後編でしっかりお届けします!お楽しみに!
ハンズ名古屋店まで買いに行けない……という方はこちらで購入できます。
ハンズ名古屋店 靴・レザーケアコーナー
植田 晃史 Koji Ueda
だーうえこと植田晃史さんは愛知県在住。落語と映画鑑賞が趣味。20年ほど靴の販売員として従事されていた経緯を持ち、2015年より東急ハンズ名古屋店にてサフィール専属スタッフとして売り場に立つ。
来店されたお客様の綺麗に手入れされた靴を見て興味を持ち、シューケアをしながら愛着を持って長く履くという考えに共感したことがきっかけでサフィールに出会う。
モットーは「お客様と噛み合った接客」。豊富な経験に基づいたアドバイスを致します。
ハンズ名古屋店のサフィール専門スタッフ だーうえが、プロの目線で考えついた“新たな革靴のキズ補修方法“に挑戦!サバイバル帰りのような傷だらけのブーツは、どこまで綺麗に蘇るのか!?実験レポートの前編です。