ディアスキンのメンテナンス　ジュン・ジュンのシューケア探訪

ShoesLifeをご覧の皆様。
こんにちは、池袋西武担当のジュン・ジュンです。

11月2週になり池袋西武の紳士靴売り場にも秋物の靴の展開もだいぶ増えてきました。

靴磨きのご依頼もスエードやブーツなど秋らしい靴が増えてきてこれから12月にかけて慌ただしくなりそうです。

さて、今回は皆様からのメンテナンスのご相談が多い「ディアスキン」のメンテナンスについてご紹介していきたいと思います。
革が柔らかく足当たりも良い素材ですが、牛革と違う質感なのでメンテナンスの方法に悩まれる方も多いようですね。

今回は丁度ディアスキンの靴のメンテナンスをする機会があったのでご紹介していきます。

それでは、こちらがメンテナンス前の状態になります。

「ディアスキン」自体は牛革に比べると油分が多く含まれている革で定期的なメンテナンス自体は最低限のブラッシングだけでも十分と言われていますが、柔らかい素材の特徴上傷がつきやすく銀面が剥離しやすくなっています。

少しシミにもなりやす素材なのでメンテナンスは低刺激の物を使用してメンテナンスしていくと失敗しにくいです。

まずは、初めにクリーナーを使用して汚れを落としていきます。クリーナーは「サフィール　クリーニングローション」を使用して汚れを落としていきます。

今回は目立った汚れもなかったので表面を軽く拭く程度に使用しています。クリーニングローションは低刺激なのでデリケートなレザーを含め様々な素材に使いやすい設計になってます。

汚れ落としが済んだら次は色抜け箇所を補色していきます。

クリームでも補色できますが、ディアスキンは色が濃く変化しやすいので今回は「サフィール　レノベイティングカラー補修クリーム」を使用してしっかりと色を定着させていきます。

今回は色の調合は必要なくネイビーブルーのカラー1色のみで補色可能でした。

ディアスキンの柔らかい質感を可能な限り変化させたくないので今回は水分量を多くして薄塗りで複数回補色して色感を整えています。

塗りたての時は水分が多いの濃くなりますが、乾くとしっかりと定着して色も違和感なく補色することができました。複数回塗る場合は時間がかかるので、時間に余裕がある時に作業するのがおすすめです。

今回は補色までの内容が長くなってしまったので、補色後の磨き直しは次回ご紹介していきます。

ぜひ楽しみにお待ちください。

では、また来週。

ジュン・ジュン

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