ShoesLifeをご覧の皆様。

こんにちは、池袋西武担当のジュン・ジュンです。

5月に入ってだいぶ暖かい日が続きますね。「クールビズ」の影響もあってか最近はオン・オフでも兼用できる「レザースニーカー」の靴磨きの依頼が増えてきました。

最近の「レザースニーカー」は以前と比べて色の数も増え様々なデザインが増えてきましたね。

今回は「グラデーション」が施された「レザースニーカー」の靴磨きのご依頼を受けたのでご紹介していきたいと思います。

まずは、メンテナンスする前の靴の状態がこちらになります。

爪先の部分が強く傷ついてしまい、銀面が無くなってしまっています。

傷は残ってしまっても構わないので、できるだけ色を補修してほしいとのご依頼でしたので、今回は「サフィール　レノベイティングカラー補修クリーム」を使用して爪先部分の色を直していきます。

まずは、色を補修する前に「クリーナー」で靴の汚れを落としていきます。

今回は傷の補色ですが、落ちない汚れを塗り隠したい時などは「クリーナー」でできるだけ先に汚れを薄くしておくと「レノベイティングカラー補修クリーム」を使用する時「薄塗り」で使うことができるので革の風合いの変化が少ないです。

まずは、「ノワール　コンディショニングクリーナー」を全体に使用して汚れを落とし、色を補色する前の下地を作ります。

見た目はあまり変化がないですが、全体についていたWAXがとれ、クリームが塗りやすい状態になりました。

クリーナーを使用すると色が薄くなりそうな靴なのでクリーナーは少量で様子を見ながら使用しましたが思いの外、色落ちは少なかったです。

爪先部分の濃い色は「レノベイティング　カラー補修クリーム」の「No.32 ボアブラウン」爪先以外の色抜け箇所は「No.9マホガニー」「No.19フォーン」「No.32ボアブラウン」「No.37ミディアムブラウン」の4色を混ぜて調色して色を作っていきます。

今回の革は、比較的色乗りが良い革なので、「レノベイティングカラー補修クリーム」を水で薄く混ぜ合わせ、できるだけ薄塗りで違和感が出にくいように補色していきます。

一度で補色しようとせずに、薄塗りで様子を見ながら繰り返し補色すると失敗が少ないです。
傷は残っていますが色感は違和感なく整いました。

いかがですか？最初の状態に比べて色が乗るだけで見た目もだいぶ変わったかと思います。

色感は整いましたが「レノベイティングカラー補修クリーム」だけでは補色した箇所と補色していない部分の箇所の艶感が違うので、次はクリームで艶感を整えていきます。

内容がだいぶ長くなりましたので、磨き直しの仕方は次週にご紹介していこうかと思います。

では、また来週。

ジュン・ジュン

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