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くすみのシューケア生活

ホーム > くすみのシューケア生活 > クロムエクセルやリスレザーに!オイルドレザー専用クリーム・ローション

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くすみのシューケア生活

公開日:2020/11/11 / 最終更新日:2024/02/09

クロムエクセルやリスレザーに!オイルドレザー専用クリーム・ローション

革にもいろんな種類がありまして、靴のデザインや履き心地だけでなく、革で楽しむ靴もあると思います。革によっても最適なお手入れ方法が違うので、そこが革のおもしろさであり奥の深いところです。
というわけでオイルドレザーと呼ばれる革のお手入れ方法をご紹介させていただきます。

オイルドレザーとは

オイルドレザーとは、革を鞣す工程で油分を多く含ませる革のことです。
ワークブーツやカジュアルな靴などに使用されることが多く、通常のカーフなどと比べて油分が多いためマットな表情と撥水性が高いのも特徴です。
また、起毛革のオイルドレザー(オイルヌバック)もありますね。

 

ワークブーツなどはドレスシューズと違ってガシガシ履くことによるタフなエイジングが魅力のひとつでもありますが、撥水性が高いとはいえお手入れを怠ると乾燥して劣化が早くなってしまいます。なので、是非専用のクリームやローションを使ってお手入れをしてあげてください。

 

また、オイルドレザーといえばホーウィンのクロムエクセルや、パラブーツのリスレザーなどが代表的です。

ホーウィン・クロムエクセル

シェルコードバンでも有名な、米ホーウィン [Horween Leather] 社のクロムエクセル [Chromexcel] です。
タンニン鞣しとクロム鞣しのコンビネーション鞣しの後、オイル、ワックス、グリースなどを革に含ませた革で、しっとりとして重厚感のある質感が特徴です。

パラブーツ・リスレザー

仏パラブーツ [Paraboot] の靴でも知られているリスレザーです。
リスレザーはリスの革ではありません。リス [lisse] はフランス語でスムーズという意味の言葉ですが、油分の多いスムースレザーです。

オイルドレザークリーム

サフィールノワールのオイルドレザークリームです。
動物性油分のニートフットオイルと植物性油分のホホバオイルを主成分とし、ツヤを出すためのロウ分は含まれていないため、マットな質感のオイルドレザーには最適です。
革にしっかり油分を補給し、柔軟性を高める効果があります。油分が主成分ですがベタつきはなく、サラッと仕上がるのも特徴です。

 

こちらのクリームはオイルドレザーだけでなくスムースレザーにも使うことができますが、スエードなどの起毛革、エキゾチックレザー、エナメルには使用できませんのでご注意ください。

オイルレザーローション

ちなみに、サフィールのオイルレザーローションというローションタイプの商品もありますが、こちらはクリームよりも塗り伸ばしやすいため、靴以外のレザージャケットやバッグなど大きな革製品にも使いやすいローションです。

 

オイルドレザークリームとオイルレザーローションは、サフィールノワールのレノベイタークリームとレザーバームローションに似ています。どちらも成分はほとんど同じですが、クリームの方が成分が濃く、ローションの方が液状なので塗り伸ばしやすいという特徴があります。

オイルドレザーのお手入れ方法

リスレザーのパラブーツをオイルドレザークリームを使ってお手入れしていきたいと思います。
オイルドレザークリームの使い方は他のクリームと同様です。

馬毛ブラシで汚れ落とし

馬毛ブラシで土やホコリを払い落としましょう。
今回は外羽根の靴なので、本当はレースステイの内側もしっかりと払い落としていただくことをおすすめします。

クリーナーで汚れ落とし

今回はコンディショニングクリーナーを使います。革に含まれる油分を落としすぎない優しいクリーナーなので、もともと油分の多いオイルドレザーにはぴったりのクリーナーです。

オイルドレザークリームを塗る

指でオイルドレザークリームを塗っていきます。
オイルドレザー用ではありますが、とてもさっぱりしていて塗り伸ばしやすいです。乳製品かと思うくらいのほんのり甘い香りがして、とても気持ちよく使えるクリームです。

 

ついつい多めに塗ってしまいました。笑

豚毛ブラシでブラッシング

馬毛ブラシでブラッシングをしてクリームを馴染ませていきます。しっかりとブラッシングしてクリームの成分を馴染ませていきましょう。
ロウ分が含まれていないこともあり、この時点ではツヤは出ていないようです。

乾拭き

最後に余分なクリームを拭き取って仕上げをします。
数分時間をおいたら、ほんのりツヤも出て綺麗に仕上がりました。

左足(写真右)は、近くで見ると甲の部分の革が油分を含んでしっとりとしているのがわかります。細かいシワも柔らかい表情になりました。

最後に

タフなエイジングが魅力のオイルドレザーですが、その魅力もお手入れがあってこそです。オイルドレザーだけでなく、カーフでも油分をしっかり入れてあげるだけで柔らかい表情になりますね。

 

クロムエクセルやリスレザー以外にも、オイルドレザーのワークブーツなどにも使えますので是非お試しください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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Writer profile

楠美 皓平 Kohei Kusumi

革靴ジャーナリスト・ブロガー

祖父に教えてもらった靴磨きがきっかけで、靴のお手入れ方法や革靴に興味を持ち、『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行う。また、ファッションとしての革靴だけでなく、足を支える道具としての革靴という側面から、靴選びの大切さについても発信をすべく知見を深めている。
ブランドや職人の取材のライティングをする一方で、靴好きの方のコミュニティの活性化の一環としてイベント運営も手がける。
前職のwebディレクターの経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども行う。

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