ミンクオイルとは?
ミンクオイルとは、ミンクの皮下組織にある厚い脂肪層から得られる油脂です。
不飽和脂肪酸の含有量が多く、低い温度でも溶けて塗りやすいという特徴があります。また、表面張力が弱く皮革に浸透しやすいため、皮革の柔軟性を高めやすくなります。
ただし、油分によって革の色を濃くしやすいので、塗り込む量には注意が必要です。
高純度のミンクオイルは化粧品としても使用されています。また、ミンクオイルは紫外線の吸収性も高く、日焼けの予防効果もあります。
ちなみに、常温で液体の物をオイル(油)、個体の物をファット(脂肪)と言います。
ラノリンとは?
羊の皮脂分泌物を精製して得られる動物性ロウです。
羊毛工業が19世紀にイギリスのヨークシャー州を中心とした北・中部地区で発展する中で、染毛廃液からウールグリースを回収し精製したものをラテン語でWOOLを意味するLANNAにちなんでラノリン(Lanoli)と命名されました。
ラノリンは、皮革への浸透力が高く、保湿効果や柔軟性を高める効果があります。